こちらのページでは、これまで取り組んだ事業の報告についてお伝え致します。

特定非営利活動法人 咲良の会の取り組み。


2018年度 JT  NPO助成事業

事業のテーマ:『安心して死ねる地域づくり』

 

【背景と目的】

孤独死や行き場の無い高齢者が増えている。厚労省が近年発表した「高齢者の死に場所」の推計では、3割が「自宅、病院、施設のいずれでもない場所で亡くなる」と予測されている。孤独死や行き倒れの問題が目の前に迫っている。この問題に対応していくため、高齢者を孤独にしない居場所づくりや自己表現活動支援はもちろん、高齢者自身に終活やリビングウィルなどについて学んでもらうことも必要である。そして、過度な終末期医療に依存せず、みんなに見守られながら人生最後の時期の暮らしを送ることができる、ささやかではあるがそういう環境を実現していくことのできる地域、「安心して死ねるまちづくり」を目指す活動が求められている。

この事業の目的は、将来のナラティブ介護社会の実現に資するための高齢者の人生の聴き取りや、リビングウィルの確認等を行い、高齢者たちに“前向きに見つめる死とは”を学んでもらうこと、そして最終的には「あんな最期を迎えたい」と多くの高齢者の共感を呼ぶような週末のモデルを発見し全国に投げかけていくことにある。

【抜粋紹介】

調査事業報告書の中から「第3章:死に方を考えてみるための関連調査の実施」について抜粋掲載する。

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2018年度〜2019年度 年賀寄付金助成事業

事業のテーマ:『異なるタイプの複層的居場所づくり』

 
1. 常設:日中コミュニティ食堂の運営
 
2. 隔週:夜の異世代交流会の開催
・ コミュニティ食堂の利用者の多くは女性高齢者である。また項目3の自己表現会も女性高齢者が中心になると考えられる。男性高齢者の行き場が少ない問題が浮き上がっている。
・ そこで、夜間の交流会を企画・開催する。
・ 異世代交流、将棋クラブや碁会所、歌謡クラブのような娯楽機能、さらには教養学習などの場等を提供する。コミュニティ居場所の中に「男性高齢者が出入りできる機能」を生み出すことが狙いである。
3. 月例:「自己表現の会」の開催
・ 女性高齢者に非常に人気の高い創作活動、さらにはそれをいかした高齢者起業の場づくりを、人として欠かすことのできない「自己表現の場」として位置づけ、月例開催からスタートさせる。
 

4. 隔月:「老いの環境学習会」の開催

・ 厚労省が推計する数字では、15年後に「自宅でも、病院でも、施設でも死ねない高齢者」が年間数十万人に達するという。孤独死や行き倒れはもはや珍しい時代ではなくなっている。
・ こうした厳しい環境について、高齢者も自ら学び、その中でより充実した人生をどうやって送るかを考えなければならない。
・ 「老いの豊かさ」、「終活」、「後見制度」、「認知症や介護のあり方」等についての学習会を開催しする。
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2017年度 三菱財団助成事業

事業のテーマ:『施設内看取りや在宅看取り推進に向けた高齢者意思聴取り調査方法及びその表現・共有方法に関する基礎的研究』

(岩手県立大学総合政策学部教授倉原宗孝氏との共同研究)

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